小さいころから星が好きで、天文少年でした。35年前の天文愛好家の生きる道は色々ありました。
まずは、天体写真。。。。今ならモータードライブで勝手に望遠鏡が星を追尾して、誰でもブレの無い写真が撮れるけど、当時は、微動装置というつまみを星の動きに合わせて、(つまりずっと同じ速さで)ぐりぐりと回さないとだめでした。フィルムは、寒いほど長時間露光時の実効感度が上がるので、寒い晩に頑張るほど素晴らしい写真が撮れたそうです。
流星の観測を専門のカメラで行っている人たちも多くいて、天文ガイドという雑誌上で流れ星のストップモーション写真が多く投稿されてました。いつ流れるともわからない流星を待つ地味な観測のためか。。。今は、絶滅寸前です。
そして、当時、最も一目置かれたのが新彗星の発見者になるべく、毎晩でっかい固定式双眼鏡や低倍率望遠鏡で星のパトロールをする(掃天という)彗星ウォッチャーでした。
しかし、一昔前から、星空を自動で撮影し、星図データと照らし合わせ、あるはずの無いところに光の点が現れると自動で検出して、お知らせしてくれるようなシステムが稼動しているらしく、そこに、努力という土臭い言葉はありません。
みんなが気が付いていない、アマチュアでも観測可能で、ちょっとは世の中を驚かせる観測テーマというのは無いものでしょうか。???
ひとつのアイデアなのですが、
新月の月面、または、三日月の暗い部分に注目して、流星が月面に衝突したときの閃光をキャッチして、その座標を正確に測定する、という観測は、できないものでしょうか。
10年余り前に木星に彗星が衝突して木星上に水爆の数百倍?の爆発が起きましたが、もっともっと小型で小さな宇宙の塵なら、月面に降り続いているはずです。(地球なら大気との摩擦で流星となり燃え尽きるようなサイズの隕石も、月なら激突する!)
そして、閃光を観測できると
①その光を分光できれば、月面の組成、隕石の組成が判る。
②閃光の発生位置に新しいクレーターが生じているはずで、(勝手に?)自分の名前を付けられるかもしれない。
僕は、蛇腹作りで手が離せない生活ですので、誰か挑戦してください。(^^)
写真は、木星に衝突したシューメイカレビー彗星の衝突した跡と、衝突時に発生したきのこ雲を捕らえた写真。(ハッブル望遠鏡)