友人に大阪の、セメントプロデュースというデザイナー事務所を紹介してもらい、昨日一緒に行ってきました。まだ、30代なのに、関西のデザイナー業界では、知らない人がいない程のキレものです。
アメリカ製のディスクロージャーという商品があり、これは、シェルポと異なる方式ながらジャバラ式のCDケースなのですが、この商品をフランフランなどの高級雑貨店に橋渡ししたのが、(たまたま)ここの事務所だったと聞いて、驚きました。ちなみに、この商品は、ディスク20枚収納で2800円程度です。
話の主題は、絶対的なデザインの優劣というよりも、メインユーザーを意識してのデザインコンセプト、価格設定、というところになりました。結論としては、同氏の感じるマーケットは、高級品志向の中高年相手で、4000円前後の価格設定で、ケース素材は、イミテーションである壁紙ではなく、本物志向の(例えば)木製を考えてみては、、、、とのことでした。
壁紙の質感に対する評価は、私の想像以下だったのですが、これは、ニーズを満たすことを第一とする技術的な思考の強い私の価値観と、見た目、質感、印象、を第一におくデザイナーとの価値観の違い、、、というところかもしれません。
また、もう一つ大きな違いは、ここのデザイナーブランドは、4000円という価格設定でも品物が売れる、「よい店」と太いつながりがある、という点です。
私のレベルでは、ハンズなどでの定価(高めの設定)販売から、時間をへて商品が一般化するに従い、家電量販店、最後は、ホームセンター、、、、という流れしか想定できなかったのですが、、、、、彼らは、上記のような高級店での販売のあと、商品が一般化してくれば、最後に東急ハンズや、無印良品などのルートに流せば良い、、、というスタンスでした。
やはり、優れた販売先を持っているというのは、強い。優れた販売先を開拓するのは、デザイン性を含めた商品力と、強い説得力をもつプレゼンテーションという気がしました。