近くの公園に坂道があり、下りの時にペダルをこがずに惰性だけでスピードを付けて、そのまま平坦な道に出てからどのくらいの距離を進めるのか、、、毎週末のテニスの帰り道で実験しているのだ。
最初は、空気の抵抗がどの程度影響あるのか、、、ということを確かめたくて、競輪選手のように丸まったり、風をまともに受けるように直立したりしてみた。(結果は予想通り競輪の勝ち)
それから、コース取りで砂利の上を走るのと、硬い地面を選んで走るのでは、硬い地面の勝ち。
しかし、一番驚いたのは、腰を少し浮かして、自分の体の重心位置が路面の凹凸にかかわらず一定になるように調節した場合(たちこぎとは違いペダルはこがない)と、普通にサドルに腰を掛けた場合で走行距離が明らかに違い、腰を浮かしたほうが長い距離を走ったのだ。
で、色々と試した結果、一番効果のある方法がわかったのだ。
路面に凹凸がある、というのが条件だけど、凹部にさしかかり自転車の重心が下がるときに、太ももに力を入れて、自分のケツを上げて重心を持ち上げ、凹部の底を過ぎて自転車の重心が上りはじめる時に、持ち上げたケツをサドルに戻す。という動作を繰り返すと、自転車は、止まりそうな速度になっても、かなり進み続けるのだ。
文章だけで理屈を説明するのは、難しいんだけど、納豆を箸でつまむときに、強くつまむ程、ツルッっと逃げたときに納豆が勢い良く飛ぶ。。。というのに共通している。
つまり、下り傾斜で重心を上げると、反動で、車輪が斜面に対して強く押し付けられる。
そうすると車輪は斜面から横向きの力をより多く受けることになり、これが進行方向への加速度になる、というわけなのだ。
納豆理論で言えば、車輪が箸で、斜面が納豆と考えられる。つまり、納豆である斜面が水平の場合は、納豆は楕円形をしておらずガムのように平坦な形状であると言え、箸で強く挟んでもツルッと逃げることはない。つまり平坦なところではケツをどれだけ上げ下げしても横向きの加速度は発生しない。しかし、納豆が楕円の場合は、より強くはさむことで(つまり車輪を押し付ける力が強いほど)納豆は、勢い良く横に飛び出す。納豆は、横に飛び出すけども、斜面は動きようがないので、箸のほうが(つまり車輪のほうが)横に動くという訳なのだ。
これは、ヤッターマンのお仕置き自転車